この世にLINE Payというサービスがあることをご存知だろうか。
メッセンジャーサービスとして有名なLINEだが、ここは幅広いサービスに手を出している。
その一つにプリペイド支払いサービスを担うLINE Payというものがある。
今回はそのLINE Payについて、近々利用特典が若干変更されるとのことで備忘と所感を垂れ流す。
LINE Payとは
ググればすぐに出るだろう。と書いてしまうと本末転倒なので。
利用しているLINEアカウントにウォレット(口座とか電子財布みたいなもの)を開設しそこにチャージ(現金を預入)。
チャージした現金をLINE上の友達に送金したり割り勘したり、あるいはバーコード/QRコードやJCBプリペイドカード(=LINE Pay カード)を利用して代金支払ができるサービス。
基本的にプリペイド(前払い)式なので、デビッドカード(口座即時引き落とし)と比べて都度チャージする手間があれど、クレジットカード(後払い)の様に必要以上に使いすぎることがない。
代金支払はLINE Payカードがあれば、JCBカードが利用できる店舗でクレジットカードのように支払いができる。これはオンライン上の決済でも同様である(例外はあるかもしれないが)。スーパーでの買い物やコンビニや飲食店での会計、Amazonの決済などなど、活用できる幅は広い。
LINE Payのうまみ
LINE Payというサービスがあってもメリットがなければもちろん使わない。ただチャージする手間が増えるだけである。
LINE Payは、LINE Payカードを使用して決済を行うと、その利用額100円あたり2ポイントの特典が付与される。このポイントは他のサービスのポイントなどと交換できるほか、LINE Pay残高としてチャージすることもできる。
現状私が持っているカードはデビッドカードとクレジットカードそれぞれ1枚ずつあるが、デビッドカードは100円あたり0.5ポイント、クレジットカードは100円あたり1ポイントと、並かそれ以下なのである。これに対しLINE Payカードは100円で2ポイントである。結局僅かな差なのかもしれないが、ちょうどクレジットカード依存を辞めたいと思っていた矢先のことで、これを活用すればメリットを得られつつクレジットカードの利用頻度も抑えられると思ったのだ。
実際に使ってみると案外使い勝手が良いもので、支払う直前にスマートフォンのLINEアプリを使用し口座からすぐチャージでき、またポイントのたまり具合もすぐに参照できるし、すぐに残高に充当できるこのフットワークの軽さは素晴らしいものだと思った。他のカードだとポイントを使用するためにレジでの宣言や専用端末の操作を要求されたりするし、所持ポイントがすぐに参照できないケースもある。LINE Payカードで得られるポイントはこれらの問題点を払拭出来ているので、とても使いやすい代物だと実感している。定期券とか週ごとの買い物とかで使ってると、割と短期間で1000ポイント溜まってたりするのですぐ充当してちょい贅沢してる。
しかしこう書いてると当のスマートフォンアプリへのウエイトがアホほどに高いな。これがやられたら一発で制御不能になるのはある意味怖い気がする。もともとそれがウリみたいなもんだけど。
特典内容の変更通知
上記のうまみを知った私はめちゃめちゃLINE Payカードを使っていたわけだが、3月末に通知(リンク)が出された。ざっくり言うと以下の内容である。
- LINE Payを広めるためにLINE Payカードの利用に2ポイント/100円の特典付けてたよ。
- つい最近LINEウォレットを開始したよ。バーコード/QRコードを使った簡単な支払い(=コード支払い)を使ってほしいよ。
- 今度からコード支払いを使ってほしいから、LINE Payカードへの特典をやめてコード支払いの利用に特典つけるよ。
- コード支払いの特典は利用度合いによって最大2%還元する予定だよ。
- 特典を見直すだけで、LINE Payカードを含む今までの支払い方法の利用可否は変わらないよ。
といった内容なのである。
ちなみに執筆時点(2018/04/19)でコード支払いができる店舗が以下のとおりである。
※カテゴリ分けが間違ってたらごめんなさい。最新の情報は公式ページをご覧ください。
- コンビニ
- ローソン
- 居酒屋・バー
- 語らい処「坐・和民」
- 和民
- ミライザカ
- TEXMEX FACTORY 渋谷神南店
- はなの舞
- さかなや道場
- 海鮮料理 薩摩漁船
- 魚鮮水産
- 豊丸水産
- 炭火やきとり さくら
- 龍馬 軍鶏農場
- ファッション
- 千歳アウトレットモール・レラ
- ラコステ
- セカンドストリート
- ANAP 原宿竹下通り店
- デジタル・メディア
- ジョーシン
- ゲオ
- ゲオモバイル
- 生活雑貨
- LOFT
- ショッピング総合
- アクアシティお台場
- 医薬品
- ココカラファイン
- ツルハ
- くすりの福太郎
- ドラッグストアウェルネス
- ウォンツ
- くすりのレデイ
- メガネ
- 株式会社メガネスーパー
- ビューティ
- リップス&ヒップス
- エンタメ
- ジャンボカラオケ広場
以上である。こんな小規模なブログでも「ちょっと長いな」くらいで1記事に収まってしまう程度なのである。
コード支払いの機会
……、なんだろう、使うシチュエーションがイメージできない(真顔
居酒屋とかならもともと割り勘機能があるので、飲みメンバー全員がLINE Pay利用者なら使えるかもしれないが、個人的に身近と思える店舗がまだ足りない気がするんだなァ。ってか、コンビニでローソンしか対応してないって致命的じゃないですかね。
勘違いしてほしくないのが、コード支払いという存在自体を否定するものではなく、スマートフォン本体とアプリだけで支払いが完結するというプロセス自体は利便性という面では良いはずなのだ。が、利用できる機会という面では未だ制限された状態と言っても過言ではないのである。
公式ブログいわく「本格的にスマートフォンひとつで簡単・便利に買い物できる世界を目指してまいります」とのことだが、本格的にコード支払いを利用してもらうようにシフトするには基盤がまだゆるかったのでは……? という気がしてならない。というかTwitter上のLINE Pay公式アカウントがエゴサしてるみたいで、利用店舗が少ないことは当の運営自身百も承知っぽい。見てるかー。
今までJCBというブランドにすがっていたおかげで「JCBカードが利用できる店舗であればいつでも使えるし特典ももらえる」立ち位置にいたLINE Payだが、LINE Payが使って欲しいというコード支払いに特典がシフトされることで今後は「限られた店舗しか特典をもらえる術がない」と急に一変することになる(LINE Payカード自体は継続して使えるので支払えないわけではない)。今までLINE Payカードを利用していた理由の一つが特典だった私を含むユーザーはこのことに戸惑いを隠しきれていないのだ。
LINE Payの思惑を保ちながら、ユーザーが抱えるこの混乱を解消するにはただひとつ、「LINE Pay側がコード支払い対応店舗をアホみたいに増やしまくる」ことしかない気がする。もしくは特典付与条件をガッツリ広くするかのいずれかだろう。そんなんだから私としてはもうね、LINE Pay頑張ってとしか言いようがないよネ。
今後もLINE Payカード自体は使えるみたいだけどなぁ……。特典目当てで使ってたから、わざわざこれを介する必要もなくなっちゃうんだよなぁ……。定期券もコード支払いじゃ買えないし……。
つーかLINE Payの利用全体に対してポイント付与してくれないもんかねぇ……。いつぞやオンラインでLINE Payで決済したらポイントつかなかったし……。(LINE Payカードじゃない、LINE Payで直接支払えるところがあった)
あとあれだ。「利用度合いによって最大2%」って書き方がすげー気になるな……。今までの毎月の利用額がボーダーに満たしてなかったらより使う意義が無くなりそう……。